プロローグ

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絵本の中の登場人物は、ずっと本当に生きているものだと思っていた。 だって俺には声が聞こえたから。 白雪姫が絵本の中で楽しそうに歌っている。 シンデレラがいじめられて泣いている。 そんな、いろいろな声が聞こえた。 他の人には聞こえてないんだってわかったのが、小学校に入ったばかりの頃。 友達にそのことを言ったのがきっかけで、俺は気味が悪いとクラスのみんなに言われ、避けられるようになってしまった。 それから俺は、声が聞こえることを誰にも言うことはなくなった。 そして今…… 俺はその力のせいで、ある少女に殺されかかっています。
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