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そっか……
俺がいると助かるのか……
よし……
「断る!!」
「「えっ」」
二人が驚いた目でこっちを見る。
うぅ、視線が痛い。
「俺はさ、人を助けるような柄じゃないんだよね。
ウサギが人をどうしようが俺には関係ないし。
童話の声が聞こえるのだって、ずっと今まで隠してきたんだ。
今更もっと声が聞こえるようになっても迷惑なだけ」
悲しそうな目で二人がこっちを見る。
いや、負けちゃ駄目だ……
こんなのに巻き込まれたら絶対やっかいなことになる……
俺は平凡な人生を送れればそれで良いんだ。
「そっか……
じゃあ、仕方ないね……」
愛流がゆっくりと自分の席に座る。
「そうですね……
無理強いはできませんし……」
ひかるちゃんも泣きそうになりながら席に座った。
「はぁ」
その様子を見ていたお嬢がタメ息をついて話し出した。
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