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「アリスを捕まえれば私は先生に認めてもらえる……」
「先生ってのがお前に魔法を教えたのか？」
「うん。
先生の魔法を見たときね、私も魔法が使えるようになりたい！！って思っちゃったの。
だから無理やり押しかけて弟子入りしたってわけ」
そんな魔法を見せてくれる先生と、どこで会ったのかが気になるが……
「断られるとは思わなかったのか？」
「私って、無理かもって思っても、駄目で元々！！っていう精神で突撃しちゃう性格でさ」
「ふーん」
「これからも愛流ちゃんは『だめもと！』の精神で頑張っていきます！！」
だめもとねぇ……
「なんか下向きな精神だな。駄目で元々なんて」
「甘いなぁ音木くん。
だめもとは全然下向きな言葉じゃないよ」
チッチッチッと指を振る。
「だって、駄目で元々でやってみるんだもん。
本当に最悪なのは、駄目だと思って何もやらないことだよ」
ニコッと笑う愛流。
なんでも前向きにやってみる。
これが愛流の明るさの元なのかもな。
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