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「あ~自分、シャロンの言うとる事分かるか?」
金髪の少年はグリューに訳を問う。
シャロンの物言いは本人に聞く前に諦めたようだ。
「どっかの部屋から出て歩いていたら、俺が空から降ってきたって事かな」
「分かるんかい!ッていうか空からって何やねん!空からって」
きちんと答えたグリューに金髪の少年は思わず突っ込む。
「まぁええわ。じゃぁ自分。自分はどないして空から降ってきたん?」
が、諦めてグリューに説明を聞く事にした。
「理事長室で挨拶をしてたら飛ばされて落ちた。本当にごめん」
こっちも多方、訳が分からなかった。金髪の少年はそう思いながらもこの際話を進める事にした。
「取り敢えず、あ~シャロンは平気や、ただの掠り傷、レスキュー隊はいらへん」
その言葉にシャロンも頷く。
「でも‥」
グリューの「でも‥」に二人は溜め息を吐いた。
「はぁ。だったら自分が治すなり、なんなりしてやりぃ」
掠り傷を治す位の治癒魔法なら出来るんとちゃう?
金髪の少年の言葉にグリューは思いついたような顔をしてシャロンの隣に座り傷を治し始めた。
「へぇ。お前、治癒魔法上手いんだな!」
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