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それから三人で詳しく自己紹介をした後グリューは自分の部屋に行き魔法で簡単に荷物整理を済まして、学校の説明を聞いていた。
「まず、グーちゃんがこの学園について知っとる事は?」
グーちゃんと言うのはグリューのあだ名で、アルが勝手につけた。
本人も最初は止めろと言っていたが、結局無理だったらしい。諦めが見てとれる。
「‥ハァ。えっと俺が知ってるのは、軍直結の魔法学校、全寮制男子校、+エリート校ってとこかな?」
グリューの言葉に二人はふむ、と頷く。
「理事長はんからは何もきいてへんの?」
「うん。」
「理事長、俺等に一番厄介な説明、残しやがって‥」
シャロンは面倒臭そうに呟く。
そしてまた二人でため息。
幸せが逃げるぞ。
グリューはそう思ったが何となく口には出さなかった。
そんな時、バンッとアルが机を叩いて立ち上がった。
それにグリューの体がビクッと跳ねる。
思わず眼鏡がズレた程である。
だがそんグリューにお構い無しにアルは勢いよく喋り出した。
「グーちゃん、良く聞いてな!
ここはまず全寮制男子校や!」
グリューはそれがどうしたと言いたげにアルをみあげる。
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