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再びアイツの元に行って。
「今なんて言った?」
「は?やっぱり耳鼻科に行ってくれ。」
「言え。」
「中村さん、食べ物以外で頼む。形「今始めて名前で呼んだよね?」
なんか嬉しい。
「アンタ馬鹿?」なに?一瞬で打ち壊しだ。
「食べ物以外という理由は、食べ物だと毒でも盛られたら適わないからだ。生憎様まだ高校生なんでね。生い先長いんだよ。」
そうだ、コイツは高校生なんだ。
「アンタ高校生にもかかわらずなんでそこまで捻くれてるの?」
「そういう性格だから。アンタと違って馬鹿正直に生きて行けるような家庭の育ちじゃなかったんでね。」
え?
「どういう意味?」
わかんない…どういう意味なの?
「言葉通りだ。しいて言うなら、世の中には子供が生まれて喜ばない親がいるってことだよ。」と悲しい目をして言った。
「え?」
「まぁ、いいや。アンタには関係無い話だ。これ連絡先」と言ってメモ帳に電話番号を書いて渡された。
「じゃな。女優中村真矢さん。」と言って出口に走っていった。
なんだか心に深い溝?割れ目?なんか違うものがあるようなヤツだ。
「真矢ミーティング途中~」と言ってマネがきた。
「あ、ごめんなさい。」
木村葉か……
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