第一話

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そしてさっきのひねくれた男のいた部屋の前に立つ。 「はぁ」 アイツの言ってることを呑むしかない。だがなぜか素直になれない。仕事だ仕方ない。もう他を探す時間もあまりない。 「よし!」 決心して扉を開けた。 「はぁ」 真っ先にため息が聞こえた。露骨にそこまで嫌がらなくても… 「部屋を貸してください。お金払うから」 そう言ってお金を出す。 「部屋が無かったからか?」 「はい。」 「だろうな。ま、お金を払うならいい。好きなように使え」 「ありがとうございます。」 男は無視して本を読み始めた。 「あの、時間になったら」 「教えてやるよ。ビジネスだからな。」 なにがビジネスだ勝手に学校の部屋でやってるくせに! だが言うのはやむてそのまま演説の練習に集中することにした。
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