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数分練習をしていると
「はい、終わりだ。今から向かえば半には付く。」と言って出ていった。半二分前だ。
「着くの?二分前だよ?」
「まぁ、着くでしょ?」
「曖昧な…」
「世の中は曖昧なことばかりだよ」
「早く行かないと…」
「焦っても仕方ないよ。もう着いたし。」
………。なにか納得行かない。真っ直ぐ歩いただけじゃないか。
「ありがとう」
お礼はちゃんと言わないとね。
「次からは迷わないように。めんどくさいから。」と言っても戻ろうとしていた。
「真矢!!どこにいたんだ?」とマネが来た。
「ごめんなさい。迷ってこの生徒に送ってもらいました。」
「すまないね。」とマネが謝る。
「別にいいですよ。困ったときはお互い様じゃないですか~。」
え?なに?その爽やかな表情は?猫かぶりめ…。目が開いて眠そうじゃないし。
「後この事は絶対に人には言わないでくれないか?」
「あぁ、いいですよ。それじゃ、僕は授業があるので。」と言って戻って行った。なにが授業だ。さっきの部屋に戻って本でも読むんでしょ?
この猫かぶりの無愛想野郎め!!と思って睨んだ。
「人当たりの良い今どき珍しい生徒だね。」どこが?
「まぁ、確かに今どき珍しい生徒だとは思いますけど…人当たりは良くないです。」とキッパリと否定した。
「ん~そうかな~」と言って中に入って行った。
「見た目に騙されてますよ~」と言って体育館の中に入った。
服は着替えずメイクや髪型をセッティングした。
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