第一話

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「なんだ?人が寝ているのに。」と不機嫌に反応する。 「いや。前、前みろ。」と友達くん。 私を指差している。 「私だよ。」少しは驚け。 「またか?次はなんです?」「質問ある?」なんて態度だ。めんどくさいって顔に書いてある。 「質問?誰に。あなたに?」「そうそう。」 「無い」キッパリ言うね君は? 「木村」友達君がなにか言った。木村? 「中村さんは彼氏とかいるんですか~?」なに?またその爽やかさは? 「いませんね~」 「どんな人がタイプですか?」 「優しくて表情豊かでいちいち文句を言わない人がいいですね~」少なくともお前とは真逆の人間だよ。 「あ~そうですか~付き合った事はあるんですか?」コイツ本当に表情に変化無いヤツだ。全て棒読み。 「ありますよ~」 「へ~以外だな~色んな意味で。」 どんな意味で以外なんだ?聞こうと思ったがやめた。 「では次の人のくじを引きますね~」と言って次の人のくじを引いた。小沢奈未と書かれていた。 大体4人ほどの質問を答えて終わった。 「では、ありがとうございました。皆さんお勉強頑張ってね~。」と言って初の演説は終わった。 「真矢帰るよ。」とマネ 「ん~」アイツに最後文句を言ってやりたい…。 「真矢?」ん~…まぁいいや。 「は~い」と言って車に乗り込んだ。 次の日程をマネージャーと話し合って決めて家に帰宅。 長野県の田舎から芸能界に誘われて愛知県にきた。最初は偉いところにきたなと思っていたが慣れとは不思議でいつのまにか大丈夫になっていた。 まさかあんなひねくれた奴がいるとは思わなかったが…。 現在は一人暮らしでセキュリティ機能が万全なマンションに住んでる。 たまに一人が淋しくて動物を飼おうか悩むが仕事や大学でそんな暇が無くて諦めてしまう。 「ふう」とため息をついてカロリーメイトを食べながら勉強する。 眠気に負けずに頑張らないと…。 と思うがいつの間にか寝ている。
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