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「…お前は私の玩具なのだ。せっかく呼んだ退屈しのぎのな。私がお前に飽きたら、帰そう。時間は掛かるがな」
「な…てめぇ…」
「まぁまぁ、紅茶でもどうですか?異世界の方?あ、すみません定島様」
「いらねーよ」
正直喉が渇いているし腹も空いてる。だがここで弱いとこみせたらこいつらの思うつぼだ。
「絶対に元の世界に帰ってみせる」
「ふふ…無駄な事よ。そう簡単にお前を帰してなんてさせぬ」
目を細め、不敵な笑みを浮かべるルーシアと優雅に紅茶の準備を始める執事セバリック。
俺は絶対元の世界に戻ってやる。何が何でも、こんなおかしな奴らとおかしな世界に長くいてたまるか。
それが俺とルーシアとの最悪な出会いだった……
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