prolog~願い~

7/7
前へ
/74ページ
次へ
「…お前は私の玩具なのだ。せっかく呼んだ退屈しのぎのな。私がお前に飽きたら、帰そう。時間は掛かるがな」 「な…てめぇ…」 「まぁまぁ、紅茶でもどうですか?異世界の方?あ、すみません定島様」 「いらねーよ」 正直喉が渇いているし腹も空いてる。だがここで弱いとこみせたらこいつらの思うつぼだ。 「絶対に元の世界に帰ってみせる」 「ふふ…無駄な事よ。そう簡単にお前を帰してなんてさせぬ」 目を細め、不敵な笑みを浮かべるルーシアと優雅に紅茶の準備を始める執事セバリック。 俺は絶対元の世界に戻ってやる。何が何でも、こんなおかしな奴らとおかしな世界に長くいてたまるか。 それが俺とルーシアとの最悪な出会いだった…… .
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加