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「私ね元々、男の子が苦手でしょ?」
確かに、真は男の子が苦手だ。あまり近付こうとはしない。体育の着替えとか一人でこっそりと着替えたり、修学旅行の温泉も夜中にこっそり入ったりしてた。まぁ、それは心が女の子だからかと思ってたら……男嫌いだったのか?
「でね、ある時男の子が女の子の好きな仕草の話しをしてるのを聞いたの」
多分、たまたま聞いたんだと思う。男子がしてる話しを……
「その話しをね、こっそり聞いてたら何かドキドキしちゃって、女の子って素敵って思ったの」
それだけで女の子が好きって……違うよね?
あからさまに納得出来ない顔をしてたんだろう。真はプウっと頬を膨らませながら続きを喋った。
「それだけじゃないもん!私ね、男の子と話すより女の子と話すのが楽しかったり。男の子と手を繋ぐのは気持ち悪いけど、女の子と手を繋ぐのはすっごくドキドキするの」
なるほど、それは確実に女の子が好きみたいだ。……ただ少し納得出来ない。真、いつの間に女の子とか男の子とかと手を繋いだの?私、知らないよ?
まぁ、気にしないようにしよう。
そうか、真の奴レズだったのか……この場合レズで良いの?
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