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アレから……真の爆弾発言からしばらく。
私達は、デートに行っています。
まぁ、デートと思ってるのは私だけで、実際は『真、大改造計画』である。
簡単に言えば、真を男らしくする為に……まぁ、デートだよ。デート。
「みーちゃん?今日は何するの?」
ふと、今日の事を考えていると、隣りにいた真が話し掛けてきた。
街中を歩く真の姿は、ジーパンに黒のジャケットと可も無く不可も無い……まぁ、無難な格好だった。
「はぁ……マコちゃん?男らしくなりたいならまずその喋り方を何とかしなきゃ?」
とりあえず、思った事を真に告げる。
「でも、みーちゃんの前だけだから別に良いんじゃない?」
真の『みーちゃんの前だけ』と言う言葉に少し高鳴る胸を抑えて、真に反論する。
「私の前でもしっかりしなきゃ駄目よ!やるなら徹底的に!良いわね?マコちゃ……真!!」
真……と初めてそう呼ぶ。心の中で散々呼んでいた名前だったけど、実際に呼んでみると凄く恥かしかった。
「わっ、わかったよ。みーちゃ……美音?」
不覚にも……えぇ、不覚にも真に美音って呼ばれてときめいてしまった。
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