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さて、とりあえず……どーしようか?
真をじぃ~っと見ながら考える。
「みー……美音?……見過ぎ。どうした?」
真は、普段……って言うか、学校じゃ大体今みたいに単語を重ねるだけであんまり喋らない。
ボロが出るのが嫌で、少し間もある。
だからか、学校では無口キャラで通ってる。まぁ、髪も伸ばし放題で、前髪で目が隠れたりしてるからさらにキャラが……って、そうだ。
「……美音?どうした。ニヤニヤして。キモ……いゃ、怖いぞ?」
むっ、今キモとか聞こえた気がする……まぁ、いいや。
とりあえず、何するか決まったから、真に報告。
「真!!髪切るよ!!」
「へっ!?噛み切る!?」
何だか意思の疎通に失敗した感じだが……まぁ、気にしない。
私は、真の手を掴み行きつけの美容院にいった。
予約しなくて……大丈夫かな?とにかく、行ってみよう。
真の手を強く握りながら走る……この胸のドキドキは、走っているからだと、自分に言い聞かせながら。
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