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「なぁ!?なぁぁぁっ!?」
驚愕の表情を浮かべる私に、真は首を傾げながら。
「別に良いじゃない?女同士なんだから」
「あっ、あんた今から男になるんでしょ!?」
と真に叫んだら、真は『そうだった~』と笑っていた。
真は真。格好良くなっても真は変わらない。
そう納得する。そうすると、今までの緊張が嘘みたいに無くなった。
と同時に胸が痛んだ。
理由は分からなかったが、私が恋愛対象として見られてない事だけは、わかった。
「さて、次は何処行く?」
胸の痛みを無視して……私は笑いながら真に聞いた。
今日だけは、楽しもう。
これからは、真の恋の為に辛い気持ちになるんだから。
今日だけは、このデートだけは……楽しもう。
周りには恋人同士に見えるかな?
真は……女友達位にしか思ってないのかな?
私は……わかんないよ。
何でこんな事考えてるのかも、何でこんなに胸が苦しいのかも……わかんないよ。
やめやめ。さっきも考えたでしょ?
今日は楽しもう。
もう、二度と楽しめないかもしれないから……でも、出来る事なら――もう一度。
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