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真に彼女が出来てから一週間。
私は、学校に行ってない。
親と学校には体調不良と言ってある。
正直に言えば、真に会いたくなかった。
会ってしまったら、真に会ってしまったら、この思いを……胸がはち切れそうなこの思いを、全てぶつけてしまいそうで……怖い。
そして、今日もまた学校を休んでいる。
真からメールや電話が来たら困るから、携帯の電源も切っていた。
どうしたら……良いの?
わからなかった。人を好きになったのは真が初めてで、真とは付き合えないと思ったのは毎日だったのに。
それでも、真は私の側に居てくれた。
でも、今は居ない。
今は、別の女の子の隣りにいる。
「まことぉ……いかないでぇ……まことぉ……わたしのぉ……そばにぃ……」
〝ずっといてっ!!〟
そう呟きながら、願いながら……私は瞼を閉じた。
閉じた瞼からあふれる、枯れる事の無い涙を気にも止めずに、私は眠りについた。
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