はじまり

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はじまり

あの飲み会の後、挨拶や休憩中の軽い雑談などするようになり次第に親しくなっていた。 周りからは「付き合っての~?」とか「ゆっきが狙われた‼」などなど言われるようになっていた💦 私はそんな話を気にするタイプではないので聞き流していた😃 学校も資格を取らなきゃ卒業出来ないので忙しかった💦 バタバタと専門2年の一学期が終わり、10代最後の夏休みがやってきた〓 友達と遊びに行く約束もなかったのでバイトの日々が始まった。 ある日バイト中にマネージャーから「今夜、呑みに行くぞ!」と誘われ 「二人でですか?」と笑いながら聞いたら 「バカか?店長とパートやバイトが何人かいるぞ!あと、佐藤も来るぞ!」とニヤニヤしながら言った。 ちょっとムカついたが「行きます!」と答えた。 佐藤さんも来るのか… 何とも言えない感情がよぎった。 何故か、ソワソワしてバイトに身が入らなかった… お陰でお釣りの金額を間違えるというミスをしたらしく、レジ閉めに時間がかかった… なぜ時間がかかったかというと一日分のレシートと金額の照合をしないと行けないのだ! さすが大手スーパージャ○コなかなか厳しい… 飲み会に一時間ほど遅刻していくと半分ぐらいの人が既に出来上がっていた。私は嫌な予感がした! 「池田、遅い!早く座って飲め!」店長が叫んだ。 何処に座ろうか?悩んでいると… 「佐藤の前が空いてるぞ!」と今度はマネージャーが無理矢理、席を空けさせて半ば強引に座らされた。 酔っ払い店長は独身の皆に「付き合ってる奴はいるのか~?」「最近、エッチしてるのか~?」など今思えばセクハラ発言を連発していた。 「佐藤はそろそろ結婚するのか?」って聞いていた。「まだですね。長く付き合っているとキッカケがなくって。」 『彼女、いたんだ…』ふと思った。『あれっ??私…今、ショック受けた??』そんな気持ちを打ち消すようにジントニックを飲み干し、タバコに火を付けた。それでも心ここにあらずって感じで、いつもより少し飲みすぎ…吸い始めたばかりのタバコのせいもあるのか、酔ってしまった… 飲み会もお開きになり、帰りはマネージャーと佐藤さんが車でそれぞれ何人か送って行くことになった。(もちろん飲酒運転です!)私は佐藤さんのグループで、一番最後に家に送ると言うことなので助手席に座った。親以外の運転で助手席に座るのは初めての体験でした。
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