Eden’s Garden

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Eden’s Garden

――人類誕生前。 エデンの園 全能の神ヤーウェは土の塵で自分と同じ体を形作り、鼻から生命の息を吹き込みアダムを造った。 その後、アダムから肋骨を一本抜き取り、イヴを造った。 エデンの園には、生命の樹と知恵の樹と言われる、2本の樹があった。 「ここにある物は何でも食べて構わないが、生命の樹と知恵の樹からなる実だけは食べてはならない」 アダムとイヴは、エデンの園の管理を任された。 二人は深く愛し合っていた。 ある時、二人の前に悪魔の蛇が現れる。 悪魔の蛇が二人の前に現れ、二人を唆した。 知恵の樹からなる、禁断の実を食べる事により、言葉を喋る事ができるようになるという。 二人は互いに言葉にして、愛を伝えたかった。 そしてついに、禁断の知恵の実を食べてしまった。 それを知って、全能の神ヤーウェ(Yahweh)は生命の樹の実まで食べられる事を恐れ、二人を切り裂いて、エデンの園から追放してしまった。 生命の樹へと続く道には智天使(ケルビム)ウリエルと炎の剣を置き、他の侵入を許さなかった。 一方、悪魔の蛇は他の天使達を仲間にし、全能の神ヤーウェに反旗を翻した。 大天使ミカエルは天使軍を率いて、悪魔の蛇の討伐に向かう。 ミカエルの軍は長い死闘の末、悪魔の蛇を洞窟へと追い詰めた。 悪魔の蛇は赤い龍ルシファー(Saturn)の化身であったのだ。 ルシファーは熾天使であったが、あまりにも強い力を持っていた為にヤーウェよりも、自分が上ではないかと思ってしまった。 ミカエルと赤い龍は、死闘の末にミカエルが勝利し、赤い龍は腕、足を切断された。 引き裂かれた二人を見て、かわいそうに思ったミカエルは赤い龍を、レッドライン(赤い糸)に変えた。 「この赤い糸で結ばれている限り、いつか再びきっと……「」 その後、ミカエルは天使の中で最高の地位である、熾天使の称号が与えられる。 そしてミカエルの剣は代々、熾天使となりうる天使(ミカエルの後はいない)だけに受け継がれるようになった。
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