2009年(福山雅次編)

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2009年(福山雅次編)

季節は春。 とてもポカポカした陽気だった。 福山雅次(36歳)は桜木町、みなとみらいの開発の仕事をしている。 今年は横浜の開港150周年で、色々なイベントが行われている。 みなとみらいの開発は進み、横浜はみなとみらい以外にも、赤レンガ倉庫や山下公園のスカイタワーなど、昔に比べると見違えるようになった。 俺はみなとみらいの地図の入ったノート片手に、整備箇所のチェックを行っていた。 どうも朝の牛乳が当たったのか知らないが、腹が痛くなってしまった。 「イテテッ!漏れる!漏れるぅぅぅ!」 ケツを押さえ、近くの古そうなトイレを見つける。 「ラ、ラッキー!」 俺は洋式トイレに入り、一気にズボンを下ろす。 そして、洋式の座椅子に座ろうとして、なぜか…… スッテン! と転んでしまう。 「イテテッ、こんな何もない所で転ぶなんてついてないな」 福山は用を済ませると、勢いよく水で流した。 「ふぅ~、さっぱりしたぜ」 鏡で手を洗うと、ハンカチを口に挟み、乱れた髪をセットする。 男は身嗜みが大切だ。 いつ出会いがあるかわからないのだ。 福山は外へ出た。
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