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sadeルーク ルーク「ふむ………なぁ竜胆」 竜胆「なんだい、ルー君?」 今私――ルノアール・N・サー=ルークは我ながら間の抜けた(とか言ってるが実際には微笑んでいるようにしか見えない)顔をしていると思う。 その原因は目の前にいるこの男。 竜胆「ん?ルー君?なんだ、もしかしてとうとう君も私のことがs」 ルーク「その格好はどうした?」 とりあえず会話を切ってジッとその着ている服を更に見ながら問う。 上から下までつながった赤い全身スーツの腰には黒いベルト。そのベルトの正面には金色をした四角い飾りがあり、両手両足は真っ白な手袋とブーツ。 これではまるで――― 竜胆「戦隊コスのレッドさっ!」 ルーク「やっぱりか」 というか、それ以外にないだろう。 ルーク「……それで、一体どこからそれを……」 竜胆「湊クンから貰ったんだよ。赤くなりながら顔を俯かせ、プルプル震えながらコレを差し出されたんだ。嗚呼、なんともいじらしいじゃないか!!」 ルーク(……湊……笑いをこらえてたな) ルーク「で、何の用なんだ?」 竜胆「ははん?君と私の仲じゃないか。最近毎晩一緒にあっぁあんなコトや、こっおんな事をしているのに………つれないなぁ」 実は未だに玄関へも入らせていない竜胆。 その竜胆が含み笑いを浮かべてスゥッと私の頬を撫でて白ブーツの片足を強引に玄関へと割り込ませた。 ギリギリとドアが軋む。 ルーク「お前はただ俺の家でグダグダダラダラしているだけだろうが」 竜胆「おや。一人称が俺になってしまっているよ?やはり私の前では全てをさらけ出してしまうんだね……」 ルーク「……竜胆…」 竜胆「――ん?」 私の頬を撫でていた手を掴み、お互いの吐息がかかりそうな程の距離まで此方から顔を寄せる。 竜胆と私の視線が絡まった。 ルーク「―――残念ながら、私の守備範囲外だ」 特にその格好。 そう告げて今宵はお引き取り願った。 竜胆「ふふ……」 扉を閉める直前に何やら意味ありげな笑いが聞こえたが、特に興味もなかったので放っておく。 それにしても、まさかずっとあの格好のままじゃないだろうな……… 冷静な顔で一抹の不安を感じるルークであった。 完
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