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ルーク「で、どうしたんだ?お前が私の部屋に来るなんて珍しいじゃないか」 脚を組んだ状態でソファーにゆったりと座っていたルークが頬杖をついてふとからかうような笑みで言う。 そんなところが嫌いなんだと内心で悪態をつきながら眉を寄せて、見る限りいつも通りな様子に些か拍子抜けしていた。 レイリス(………どこが前と違うんだ……) レイリス「―――いや。特に用はない。ただ奏達が……」 ルーク「……奏?」 拍子抜けついでに冒頭の下りを適当にかいつまんで話す。 いっそ何も言わずに帰っても良かったのだが、コイツがそう簡単に帰らせるはずも無い。 淡々と説明を終わらせるといつになく静かなルークに違和感を感じた。月音達じゃないが確かに少し変だ。 レイリス「―――ルーク?」 どうした、と続けようとした声はルークの言葉に途切れざるを得ず、更には珍しく見るからに不機嫌そうな様子で眉を寄せるルークに少なからず驚いた。 レイリス「…………ル……ルーク?」 ルーク「――まったく……お節介な奴らだ。まぁ、お前にだけは言って置いてもいい」 そんなえらく尊大に言われて一瞬帰ってやろうかとも思ったがなんとか堪える。 レイリス「なんで私だけに?」 ルーク「お前は“妹”だからな」 レイリス「意味が分からない」 ルーク「…フフ」 釈然としないが、このままでは話が先に進まなそうなので割合させてもらおう。
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