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sade湊
ヤバい。
何がヤバいって、旦那に萌え過ぎてヤバいんです!!
義地「……どうかしましたか、湊?」
湊「へ……?うっ、ううんっ!全然!どうもしないよっ!?」
義地「………そう、ですか?それならいいのですが……」
右手を顎に当て少し小首を傾げて私を見る義地。
―――ああもうっ!
この人は私を萌え殺す気ですか!!
実は初対面で惚れ込んだのは私。
告白してきたのは義地だけど、まぁそうなるよう仕向けていないかと言われれば否定は出来ない。うん。
ぶっちゃけると、私自身こんなに惚れ込むとは思ってもいなかったけれど。
湊「ほんっと大好き!可愛いんです!格好いいんです!!」
桜「そ……そうですか…」
部屋にいると勢い余って押し倒しちゃいそうだったので理性でなんとか桜宅に避難した私。
今BL本で受けを襲うまいと逃げ出す攻めの気持ちが良くわかる。
湊「どうしよう桜……私、このままじゃ萌え殺されるよ!!」
桜「良いじゃないですか~。いっそ本もu」
湊「本望さっ!」
桜「言わせて!最後まで台詞言わせて!?」
湊(ああ……今頃義地、何してるんだろ……)
桜「湊さん……私の存在見えてます……?」
湊「うん、立派なタンポポだね」
桜「タンポポ!?タンポポなんて持ってないんですけど!湊さん!?」
隣りで何事か突っ込みまくる桜の声をBGMに、今日も湊は旦那に思いを馳せるのであった。
完
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