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「いや。すまん。我々は分別を持った者が、力を持っている場合はきちんと敬意を払う事になっておる。心配はいらん。」
王の言葉に昇は静かに呟いた。
「そうなんだ・・・」
昇はふう・・・・・と息を吐いた。
「俺・・小さな頃から、ずっと、一人だったから。」
昇の急な告白に王は戸惑った声を出す。
「小さな頃?」
「ああ。物心ついた時には親とは一緒に生活してなかったから・・・離れで一人で住んでたし。」
昇の呟きに王は真面目な表情で言う。
「ほう。」
「皆、俺を怖がってた。」
昇の言葉に同意するように闇帝は思わず言っていた。
「だろうな・・それだけの魔力持ってたら・・」
闇帝の言葉にそれを強い口調で否定する昇。
「違う!!!」
皆驚愕の声を上げた。
「「「え?」」」
「俺。魔力貰って引き継いだのは、2週間前だ。それまでは、魔法なんか知らなかったんだから。」
周囲に動揺が走り代表して王が問うた。
「どういうことだ??」
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