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銀色のローブをはためかせて、マスターの部屋のドアをノックもせずに開けて中に入る昇。
「なんですか?急用って」
そのままソファにドカっと座った。
「おお!来たか。」
書類をおいて昇の方を見るマスターは笑顔だった。
昇はローブに流す魔力を止め、フードを外す。
銀色の髪を掻き揚げると言った。
「で・・・用事って・何?」
「ああ。実はな・・お前来年14だよな?」
マスターの問い掛けに戸惑った表情をする昇。
「あ?ああ。」
「お前・・14になったら、学校に行かなきゃならないの、知ってるよな?」
昇は真っ青になった。
「学校???行くのか?俺?」
「この国の決まりだからな・・」
真面目な表情で言うマスターに昇は顔を歪めて叫ぶように言う。
「やだ!!」
マスターは苦笑して言う。
「いや・・・法律で、決まってて変えられないんだよ。」
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