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俺は、すごすごとマスターの部屋に戻った。
「おい!昇!お前・・・まさか・・」
しょぼん・・・としょげてソファに座ると言った。
「俺・・・行くよ。学園に。じいちゃん・・王に言われた。」
マスターは顔色を変えた。
「やっぱり・・王に言いに行ったんだ。;;;;」
「うん。」
はあああ・・・・と大きくため息をついた。
「お前だけだぞ。昇・・王の事を恐れ気もなく、じいちゃん、などと呼ぶのは・・」
「だって・・・良いって言ってくれたから・・俺。この世界に肉親なんて、いないし。」
「昇・・・・・・・」
哀しそうに笑う昇。
「俺・・この世界に無理矢理呼ばれたけどさ・・今は、感謝してんだぜ?じいちゃんや、帝の兄さん・姉さんも出来たしさ。皆、優しいから。今の生活。楽しいもんな。」
「そうだな・・最初の頃より、お前、しゃべるようになったよな。」
「そうなんだ・・・」
「ああ。気づいてないのか?」
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