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遠慮がちに、昇は聞いた。
「お前ら・・・俺が怖くないのか?」
「「なんで??」」
「え?」
「なんで、怖いなんて思うの?」
「え?だって・・あんな事したし・・」
「俺たちの為だろ?」にかっと笑いながら、マークが言う。
ためらいながら、昇は頷いた。
「う・・うん。」
「だったら、問題ないんじゃない?」
「だよな」
彼らは、本当に自分を怖がってないんだと、初めて昇は気づいた。
今まで、自分の周囲にいた同級生は、皆、自分を恐れてた。
まだ、全部を知らせた訳ではないがそれでも、畏れずに近寄って来てくれる。
昇にとっては、生まれて初めての経験だった。
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