召喚

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初めての経験に訳も判らず、昇の体は震えだしていた。 体の震えを抑えようと、両手で、体を抱きしめる。 だが、震えは治まらない。 「な?どうしたの?」 昇は、下を向いたまま、どうしたら良いか判らなかった。 と、急に、ドナがぎゅうっと昇を抱きしめた。 昇は、始めびっくりした表情を浮かべた。 だが、そのまま、ドナの胸に顔を埋めると涙を流し始め、そして、大声で泣いていた。 それを見た、アリスも一緒に昇を抱きしめる。 益々、昇は、泣きじゃくっていた。 そして、しばらく泣いたあと、いつの間にか、そのまま眠っていた。 ドナやアリスにしがみついて。
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