14548人が本棚に入れています
本棚に追加
「アチョウ!」
「ってぇ!」
瞬間、人差し指と中指でシモンの額を小突いた。
シモンは額を抑え、恨めしそうな目でハバドを見る。
「真面目にやれよ!」
「失敬な。父ちゃんはいつだって真面目だぁ!」
そう言ってハバド再びシモンの額を小突き出す。
シモンはそれを避けようと必死に体を動かすが、右へ避けても左へ避けても、はてまたしゃがんでもその小突きは当たった。
「ってぇ…何で当たるんだよ!」
何度も小突かれ真っ赤になっている額を両手で抑える。
ハバドはそれを見て笑いながら「チッチッチ」と人差し指を左右に動かした。
最初のコメントを投稿しよう!