誰もいない

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ママとパパの話し声で僕は目が覚めた。 パパ「愛! お前自分のやったことわかってるのか!」 ママ「海斗は私の子じゃない。空が生まれてわかったの。同じようには愛せない……」 パパ「だから虐待かよ! ふざけるな!」 パパがママを叩く音が聞こえる。 ママ「あなたは育児を私に任せっきりだったじゃない。あの子見てるとイライラするのよ! 私、あの子が嫌いなの!」 ママ…… 僕のこと嫌いなの? 僕はいらない子なの? ママの泣き叫ぶ声とパパの怒鳴り声が聞こえる。 もう止めて… 僕はリビングのドアを開けた。
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