黄昏時に…

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いつもどうりの道 いつもどうりの交差点 いつもどうりの人波 変わらなかった わたしは あることがきっかけで 走りだしてしまう 青信号が点滅 そこで気が付いた 小さな男の子が渡ろうと していた 年齢は5歳程度 キョロキョロしていて 次の瞬間に渡ってしまった すると 信号が青、黄、赤色に 変わる (危ない…!!) わたしは全てを投げ出し 走り出した 男の子の元に駆けつけ 強く背中を押した そして (あなたは生きるの) (命を無駄にしないで) と声をかけた 一瞬 時が止まったように見えた しかし次の瞬間には 現実に戻っていた
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