序章

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私の毎日はいつも決まって同じだ。 朝、起きて御飯を食べて着替えて学校に向かう。 学校に行けば友達と笑い合って、悩んで、それからつまらない授業や楽しい授業を受ける。 そんな毎日。 そんな毎日自体は、嫌いじゃないのだけれど・・・ でも、時々考える。 "死にたい"と――・・・ 私が居なくても動き続ける毎日。 私が居なくても、きっと変わらない家庭。 だって、私は"居ても居なくても同じ存在"だから。 昔、親がそう言ったのを聞いた時本当に悲しかったのだ。 悲しくて悲しくて、でも、何も言えなかった。 ただ、聞いていない振りしか、出来なかった。 私は、毎日何処かで言われてるんじゃないだろうか? "いらない" "居なくなればいい" "迷惑だ" そう、言われていたら私はどうすれば良いのだろうかと、思った。 だが、簡単だ。 "死ねばいい" それだけの事じゃないか。 いつしか私の身体は、傷ついていった。 何かあれば自身の身体を痛め付けないと我慢が出来なくなり、身体を痛め付けて自身を落ち着かせる。 考えれば考える程、気分は悪くなる一方。 もう、逃げ出したかった。 こんな日常が出たかっただけ。
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