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「親友」だった望月が、「相方」になったのは、今から三年前。
でっかい夢を抱いて、でっかい笑顔で入った世界。
でも、現実はそんなに甘くなくて。
幼い馬鹿な俺達が思い描いていた未来ではなかった。
芸人なんて、同じ事務所でも五万といて、そのなかで日の目を浴びることが出来るのは一握り。
三年目に入って、同期が少しずつテレビに出始めるなか、俺達はその一握りから零れ落ちた。
『はい、三組目はカンパーニャでしたぁ!』
………。
カーテンコールでMCが俺達の名前を呼んでも、誰も反応しない。
数人しかいない客が、0人になった気がした。
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