【とある学生①】

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「あんた意外にやるわね。見直しちゃったわ。」 永澤が100円を俺に渡す。 「え?」 「私からも勇気をたたえて報奨金よ!」 そういうと永澤はいつものように読書モードに入った。 お昼の準備をしていると児嶋が話しかけてきた。 「見事だったよ佐々木。ほら、100円。」 貯金箱に入れるような入れ方で渡した。 「あ、ありがとう。」 「次はレベル2に挑戦するかい??」 児嶋はメモ帳をポケットから取り出した。 「レベル2ってまだあるんかい。」 「レベル10まで今は考えてるよ。」 「ちなみにいくら貰えんの?」 「1万」 い、1万!?いくらなんでも高すぎるだろ。だがやってみてもいい額だ。おこづかいの足しにはなる。 「それってレベル2からしかできないの??」 「どのレベルからでもできるよ。」 「じゃレベル10で!!」 俺は勢いよく答えた。 「………」 「な、なんだよ。」 「本当にいいんだね。」 目が怖い…だめだここで諦めたら。 「お、おぅ。」 そういうと児嶋は紙を俺に渡してきた。 よし。何があってもクリアーして見せるぜ!!
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