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四月…
春の陽気が暖かく、朝の目覚めも爽やかな月。
同時に新たな仲間と共に歩みだす新鮮な月でもある。
「ふぁ…」
こんにちは皆さん、前のページでも紹介した春人です。
今は、学校に向かって通学路を歩いている途中…
「ハル~」
と言いつつ近付いてくるのは親友の姫神 涼夜。
学園では、一番の美男子
対照的に俺は地味な男子
「よぉ、ハル!湿気た面して、もっと明るい顔しろよ!」
何故か俺にかまってくる
「しょうがないよ…生まれつきなんだから。」
ぶっきらぼうに言い返す俺。
「だから、彼女できないんだよ。」
「ッ!…うるさい!」
鞄で涼夜を叩いたら…
「グヘ…」
急所に入ったらしく変な声を出して倒れた
「ぁー、涼夜ごめん」
謝る気なんて毛頭なかった
「…メガネオタク。」
涼夜の呟いた言葉が聞こえた。
「なんだってぇ~?」
顔は笑っているが目は笑っていなかった
「へ?…あれ?なんでそんなに怒ってるんですか春人さん?」
挙動不審になりながらも訪ねる涼夜
「涼夜…」
「は、はい!」
「宿題、頑張ってやれよ…」
まさに
神の宣告だった
「なんとかお慈悲を…」
「焼きそばパン一週間分な」
「…はい」
今の涼夜は素直に従うしかなかった
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