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彼女美人の嫉妬
次の日いつものように手作りの弁当をランラン気分で美人が翼に持って来た。
ピンポン♪ピピピポン♪ピンポンパン♪リズミカルに呼出しベルを鳴らす美人
『翼~あ♪今日も持って来たよ~今日はソーセージお握りと卵ツナ包みを作ったよ♪』
『何よ~……うるさいなぁ朝から(怒)なんなのよアンタ(怒)騒がしい人ね…』
瑠梨が出た瞬間…
弁当を落とし…ガタッ…
『………アンタこそなんなんのよ!ここで何してるのよ!……まさか…翼……が……浮……気……そんな……』
そうこうしてる内に翼が起きて来て
『あぁあ…眠……ふぁああ…あ!美人!今日も弁当作って来てくれたんだ!わあい♪』
『わあい♪じゃないわさ!(怒)翼のバカーーーっ(怒)…もう…今日で終わりよ!』と言って走ってさっていった。
『へ……終わり……ん?なぬが…なななにが終わりな………あ!!!ち…違うんだ…美人!!!待ってえ!!』
はっ!?と気付いた翼…は美人を追い掛けた。が……美人は元陸上部だったので、足の速さは敵う訳ない……
仕方ないから叫んだ。
『美人が思ってるような事してない!訳を聞いて欲しい!』
道路の向こう側の美人に叫んだ。
そうしたら美人が止まって振り返り話し出した。
『………何がよ…女の子を家に連れ込んで何が違うのよ!(怒)もう知らないから!!翼とは…もう…会わないから…』
叫びも虚しく…駅に向かうサラリーマンやおばちゃん達に悪者みたいな最低な人を見るかのような目で見られて…トボトボと我が家にかえる僕…
なんだよ……
僕は美人以外…
好きになる訳ないじゃないか……
少し冷静になった後…美人の家に行こうかな…
家の扉の前をみたら…美人が作った弁当が落ちていた…中身は無事だった。
最後の手作り弁当か…
はあ…
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