すれ違い~絶望~

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いつもの職場にいつもの顔。 昨日射し込めた一瞬のきらめきは、今はもう消え去り、闇を作り出していた。 瑠美の顔もぼやけてしまい、今は自分でもどおしたらいいのかわからないほどの『絶望』に侵されている。 俺に向けられていたはずの笑顔も、俺に捧げられていた優しさも、もう見当たらない。 後悔ばかりが胸を締め付ける。 あの日の決断も、昨日のメールも、出会いですら無かったことにしたいと願っている自分がいる。
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