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カーテンから漏れる日差しに顔がジリジリと焼ける。
「ん…」
不快な目覚ましに少年、エドワードは目を開けた。
「おはよう兄さん!」
大きな欠伸をしながら部屋にいたらしい、自分の弟の方を見る。
「ふぁぁ。おはよう、アルウゥゥゥ!?」
ベッドから跳ね起きる。
「どうしたの?兄さん。」
怪訝そうにアルはエドをみる
「お、お、おまえ、その頭…」
震える指で鎧の体、アルフォンスの頭部を指差す。
「だってハロウィンでしょ?」
「だからってなんだそれえぇ!?」
「かぼちゃだけど。」
「そういう問題じゃねー!!」
読書の時間を邪魔され、表情があったら顔をしかめていただろう弟に向かってエドワードは怒鳴った。
もっとも、その頭部に置いてある硬く冷たい金属製の頭は鮮やかなオレンジ色のカボチャに変わっていたのだが…。
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