†イタイ・キモチ†綺嘩Side†

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いざ、飛び降りようとするとイマイチ勇気が出ない。 ここから飛べば楽になれるのに。 早く。早く楽になりたい。 でも。 ー怖い。 どうして私が全てを諦めなくちゃいけないのかな。 皆私の何処が嫌いなんだろう。 生きてちゃいけない人なんて居るの? 私が要らない存在なら何で生まれて来ちゃったの? ねぇ。神様。教えてよ。 私は神様が作った出来損ないの失敗作なんですか? だからこんなに辛い思いばかりしなくちゃならないんですか? 空は蒼く澄み渡っていて。 心の中で問い掛けても神様は何も答えてはくれなかった。 私は静かに深呼吸してカウントをした。 一から数えて十になった瞬間に飛び降りる決心をした。 一。二。三。四。五。六。七。八。九ー・・・。 怖くなって目を閉じた。 体がスローモーションになって・・・ 前に倒れていく。 一瞬一瞬が止まるみたいにゆっくり。 嗚呼、私本当に死んじゃうんだ・・・ 恋とかして見たかったな。 まだ沢山やりたいことあったのに・・・ やっぱりー ー死 に た く な い ・・・ 死 に た く な い よ !!
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