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俺が聞くなり夕紀は首に下げていたネックレスを外した。
「このネックレス……明日の夜になるまで冷助に持っていて欲しいの……」
「ネックレス……? 何でですか? 大事なら物なら、夕紀……さんが持っていた方が良いと思うけど」
やっぱり俺は、自分の物は自分で管理した方が良いと思う。
他人に預けて消失したら、いろいろ面倒だし。
「ううん。私はこの魂に慣れるまで戦えないから…………明日までだから! お願いっ!」
戦うって……
もしかしてこのネックレス、無茶苦茶貴重品なんじゃないのだろうか。
流石にネックレスなんかに命は掛けれない。
「いや、俺のがよっぽど戦え無いし、そんな貴重な物渡されても……」
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