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夏の夜らしくも冷たすぎる風が、俺の頬を撫でる。
その度俺は姿勢を変え、隣にある時計を確かめる。
午前2時。 丑三つ時。
これで、かれこれこの寝返り動作を3時間程続けていることになる。
せっかくの夏休みということで家族と来た俺の初キャンプは、ごつごつとした地面と夏の夜の寒気のせいで最悪なスタートをきっている。
問題はこの安いテントなのか、キャンプ場なのか。
さっきからずっとそんなこと考えて、3時間が経ったのだ。
さすがにさっさと寝た方がいい。ってことはわかってる。
けど寝床がこんなにも違うんだから寝れないのは誰もが頷ける事じゃないだろうか。
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