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「う……ぁ……」
遅れて男が倒れこんだ。
「おっそ! そんなスピードじゃ私にかすりもしないよ~♪」
「ぐ……クックック……」
男はうつ伏せにになったまま、低く、不気味な声で笑った。
「何? 言っとけど、私のこの霊斬刀で斬られたんだから、あんたはもうおとなしく成仏するしか……」
ここまで喋り、少女も気付いた。
この男、霊の余裕の理由。
「なるほど。ラッキーだったねーあんた」
夕紀の背後はぼんやりと明るかった。
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