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加えて足音もした。
そして自分を呼ぶ聞き覚えのある声。
「夕紀! ネックレス……って、まさか悪霊と……」
「冷助……! ええ、今から切り捨てる予定だったんだけどねぇ……」
夕紀は溜め息をもらし近くにきた光るボールを見た。
ボールは夕紀を通り越し、よろよろになった男の元へと向かっていった。
「夕紀、えっと聞きたいことがあって……あのボールなんだけど……」
「そう、冷助が連れてきたのね…………あれが、羨霊だよ」
「羨……霊……あれが!?」
そういえば……と思い出す。
冷助と最初に戦ったあの霊。
そして霊撃銃とかいう武器。
このボールは霊が落としたのではなく、霊そのものだったということなのか。
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