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悪霊の不気味な笑いからは殺気しか感じられなかった。
「もうネックレスとかはどうでもいい…………貴様らとの殺し合いをたっぷり楽しませてもらうぞ…………」
「来るよ!!」
と夕紀が叫んだ直後、悪霊の踏み込みで瞬時に距離をつめられた。
「は、はや……!」
回避を実行するまでの間に悪霊の拳が冷助の腹部へと直撃していた。
「ぐ!?」
吹き飛ばされる冷助。
「隙ありぃ!!」
その隙を逃すまいと刀を振るう夕紀。
しかし
「おっと……」
ガッ!
夕紀の細く素早い一撃は悪霊の素手で簡単に止められ、刀は奪われた。
「くっ!」
慌てて夕紀は下がる。
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