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「機関名は……『染喰』」
「染喰は、どうして忌属を守ろうとしてるんだ……?
染喰が忌属を作ったのか……?」
「忌属には霊の力が集中している。下手に悪霊の手に渡したりしたら、悪霊が力を増すかもしれない。
さっきの悪霊が羨霊を取り込んだ時のように……」
あの時の悪霊の忌々しいオーラは、覚醒の時とよく似ていたが、どこか違った。
一見すると同じなのだが、悪霊から発せられる『何か』が全く質の違うものであった。
覚醒よりタチの悪いものであることに違いない。
「それから、忌属は染喰が作ったものじゃないよ」
「え?」
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