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想像を超える威圧感、圧倒感、そして単純な大きさ。
今まで見てきた霊とは全く違った。
例えるならばカマキリか。
それも鎌が4つ、大きさは公園のジャングルジム程の超特別な種だ。
「霊って……人間が死んだ時遺した思念を具現化させたもの……だったよな……」
気付けば冷助は震えていた。
見たことも無い化け物の姿からとてつもない強さを自ら見い出してしまったのだろう。
「お化けが怖いのなら、早く逃げて下さいね。私は自分を守り抜くことで精一杯です」
そう言って琴奈は何の躊躇いもなくあの化け物へ突進していった。
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