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洞窟の中は暗かったが、夜の山道と大差なかった。
この程度ならもう目が慣れてる。
洞窟は一本道で、単純な造りになっていた。
少女は一番奥にいるのだろうか。
その時
「痛っ!?」
壁にぶつかった。 暗くてよく見えてなかった。
「てことはここが最深部?」
この辺りに少女がいる。
周りをよく見渡す。
いた!
少女は隅に寝そべっていた。
「大丈夫ですか!助けに来ましたよ!」
少女は重たい瞼をゆっくりと開け
「た……すかった……」
と言ってまた目を閉じた。
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