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『染喰の情報によれば、この辺りを探せば見付かるはず…』
と、夕紀は軽く見回してみたが、ひたすら伸びた木々が林立しているだけであった。
もし相手が隠れていれば見付けるのは難しいだろう。
あくまでバグは自然界で生き延びてきた虫なのだから。
『おい。探すんなら手分けした方が効率いいんじゃないのか』
今まで黙り気味だった季が口を開く。
続けて弥己も話し始める。
『確かにここは一旦別れた方がいいわね。 ただし、バグを見付けたら必ず皆を呼ぶこと。 オッケーね?』
3人は密林の中を散らばっていった。
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