巨大クワガタ…ねぇ

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『季…先輩!?』 『この程度の木なら、そうだな…。僕の霊除が…!』 季は夕紀を飛び越し槍斧を構える。 『ちょうどいいだろう!!』 そのまま思いきり振り払う。 季の霊除、霊槍斧は木を通過し、木は反動でそのまま倒れる。 そしてその木の上には影の正体が姿を表していた。 その姿はクワガタをそのまま拡大した現れ。 大きいだけで顎が何倍にも鋭く見える。 『なるほど?確かにクワガタやらカブトムシは木の上の方によくいるわよね』 切り倒された木の後ろから声が聞こえる。 『弥己先輩!』 弥己はふふっと笑うと手をかざし、己の霊除である霊葬鎌を構える。
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