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「そしたらほらっ、次は君が自己紹介する番だよ!」
「あ……れ、れい……」
もう大分落ち着いていたが、幽霊に自己紹介とかしたことなくて……
それに夕紀が少し可愛かったから……
歳は俺と同じ16ぐらいだろうか。 白系統の服を着こなしジーンズジャケットを纏ったラフな姿にセミロングの茶髪サラサラと流れるようになびく。
そんなビジュアルの前では戸惑いや緊張のせいで上手く喋れなかった。
「れいすけ…………三崎冷助(ミサキ レイスケ)……です……」
「ふぅん、じゃあ冷助!助けてくれてありがとう!」
夕紀は俺の名前を聞くなり嬉しそうに、再びお礼した。
言い切った後、いきなり表情を濁し、口を動かす。
「でもって……その……魂ちょっと分けてもらっちゃった!ごめんね~」
夕紀は苦笑いを浮かべながら凄いこと言ったのである。
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