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痛みに頭を押さえたチータは仲間たちを見上げる
「マイには指一本ふれさせねぇ!!」
「な、なんだよ…」
チータは風の神の子供
その小柄な体の周りで風が渦を巻く
「こっから離れろっ」
チータの声が風を呼び、仲間たちを空へと舞いあげた
空の彼方へと仲間たちを飛ばしたチータはほっと息をはいた
後ろを振り向くが、マイには気づいていないようだった
「よかった…マイを怖がらせたらいけないもんな」
チータは息を吐いて、窓のそばに座りこむ
早くマイに気付いてほしい
でも、気づかれたくない
そんな、相反する二つの気持ちがチータにはあった
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