-第2章/[キスとその後]-

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-????- 「はッ…!」 目を開け、起き上がる。 そこは保健室のような場所。 いや、寧ろ保健室である。 その保健室のベッドで司は目を覚ました。 「ここは…保健室か……?…何でこんな場所(トコ)にいるんだ…?」 そう言って周りを見ながら視線を左に向ければ、蒼い髪の少女が、こちらを見ながら座っていた。 「……………」 「……………」 ---無言から3秒後。 「……アンタ…誰だ?」 静馬にした質問を少女に言えば、少女は笑顔で答えくれた。 「はい…。私は涼水 玉青(スズミ タマオ)といいます。貴方の友達の渚砂ちゃんのルームメイトで…貴方と渚砂ちゃんと同じクラスの生徒です。…貴方のお名前は…?」 そう言えば、今度はこちらの名前を聞いてくる玉青。 ---…仕方ない。名乗ってやるか…。 「俺は桜井 司。よろしくな」 そう言って相手に微笑む。 ---…正直笑顔は苦手だ。…いやホントに。 「そういえば…渚砂のルームメイトだって言ったよな?渚砂は?」 渚砂と途中ではぐれたので、心配していた。 いや…寧ろ「俺が心配をかけている」と言ったほうが無難だが……。 ……まぁ今は置いておこう。 「はい…。渚砂ちゃんは司君を…それはもう心配していましたよ?まるで王子様がいなくなったお姫様みたいに…♪」 「テンションを上げて言うな……まぁいいか」 渚砂の安否を確認すれば、窓の外を見る。 そこからは、アストラエアの丘の一部が見えた。 「……ホントに俺…女学園に来ちまったんだな…」 「そういえば…司君は何故ミアトルに?」 「あぁ…実はな……」 玉青に「アレ」の事を聞かれれば、もう投げやり気味に洗いざらい話す。 もうヤケクソだった。 -3分後- 「……どうだ」 「よ、よく有りがちなパターンですね…」 「だろ…?」 話したはいいが、やはり落ち込む。 どこに好きで女学園に通う男子がいる? 何だ、俺は変態か? 言ってみやがれちきしょぉぉおお!!!! ……とまぁそんな自嘲は置いといて。 そう思っていると、玉青が口を開いた。 「でも…どうして司君のご両親方は司君をこの学園に…?司君の御祖父様の遺言だけじゃないと思うますけど……」 「何だって…?」 そう…俺の聖ミアトル女学園への転入には、祖父である「桜井 源次郎」が関わっている。
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